インデックスファンド(投資信託)をどこまでもわかりやすく。(構造編)

こんにちは、蒼生です。
最近よく耳にする「インデックスファンド」、「投資信託」という言葉。
「FIRE」を夢見る30代の人たちも、老後の資金をそろそろ貯めようかな?って思っている50代の人たちも、こぞって勉強し始めています。

今日は、今さら恥ずかしくて聞けない「投資信託」の構造がどうなっているのか、どこまでもわかりやすく説明していこうと思います。

あおいあおい

この記事を読めば、あなたも明日から、職場でも恥ずかしがらずに投資の話ができますよ。

「投資信託」はお菓子の詰め合わせみたいなもの

今日はわかりやすく株式だけの例でお話ししますね。

「投資信託」とは、株式の詰め合わせを誰かに買ってきてもらうようなものです。

ふつう株式投資って、株式を買おうとする会社の貸借対照表を見て、その会社の将来性を見極めれないといけませんし、世界経済の動向も知っておかないといけません。
その会社の役員の顔ぶれを見て、どんな会社を作ろうとしているのか、どんな方針で社員を雇用して、どんなパフォーマンスをしていくのか・・・。

そんなのちょっとやそっとの知識じゃできませんよね。
あなたや私みたいな素人の個人投資家が、毎日株価とにらめっこして、どの銘柄が上がっただの下がっただの、どの会社の将来性があるだのなんてわからないですよね。
そんなことに時間を使ってられないし。

そこで、「ファンドマネージャー」という救世主が現れるわけです。
日本で言うと、ひふみ投信の藤野さんとか有名ですね。

あおいウインク

前に”プロフェッショナル仕事の流儀”って番組で、ファンドマネージャーの新井和宏さんって人が出てたの見たわ。


くらちゃんくらちゃん

鎌倉投信の新井さんだな。
いろんなことしてただろ。

あおい名前なし

うん。世界の情勢のことはもちろんわかってなくちゃいけないし。
新しい会社を開拓っていうか、社員がどんな考え方してるのかとか聞いたり。


「ファンドマネージャー」にお金を渡して運用してもらうのを「投資信託」と呼びます。
するときに、ファンドマネージャーをじて、お金をすわけですね。

そもそも「ファンド」っていうのは、ファンド会社が私たちみたいな素人からお金を集めて、投資とか事業なんかで儲けて、儲かった部分を「配当金」として私たちにかえしてくれるっていう仕組みのことですね。

投資信託も「ファンド」の一種です。
「ファンドマネージャー」にお金を預けて、儲かった分を「配当金」としてかえしてしてもらうわけです。
投資信託って、だいたい一口が○,○○○円とか決まっていて、少額から簡単に買えるのでいい仕組みですね。

アクティブファンドとインデックスファンド

また新しい言葉が出てきましたね。
「アクティブファンド」です。

アクティブファンドとは?

「アクティブファンド」も「インデックスファンド」も投資信託の種類なんですが、「アクティブファンド」とは、さっきお話ししたような、「ファンドマネージャーが私たちのお金を集めて、株式を買って運用してくれる」投資信託のことを言います。

プロの「ファンドマネージャー」が、私たち素人の代わりに、良さそうな株式を買って運用してくれて儲けを出してくれるんですね。

くらちゃん名前なし

儲からないこともあるけどね…。

私たちは「ファンドマネージャー」をじてお金をしたら、あとは「ファンドマネージャー」の腕しだいです。
もう任せて待つだけになります。

なので私たちが選ぶのはファンド会社、もっと言うとファンドマネージャーになります。
私たちのお金が増えるか減るか、ファンドマネージャーの手にかかっているわけですから。

あおい困っちゃう

ファンドマネージャーって大勢いるから、悩ましいわね~。

「配当金」は出るファンドと出ないファンドがあります。
「配当金が出るファンド」は、毎年配当金をもらって儲かっている実感がわくのでいいですね。
大金を運用してもらっている人なら、配当金だけで生活できるっていう、夢みたいな世界ですね。

一方、「配当金が出ないファンド」もそれはそれで、儲かった部分を再投資してくれるので、元金が増えていく形になっていいですね。
ずっと儲かっているファンドなら、「複利」で運用しているってことになります。

じゃあ、インデックスファンドとは?

アクティブファンドに対して、お次は待ってました!
「インデックスファンド」の登場です。
今日の話のキモですね。

「インデックスファンド」は、なんとファンドマネージャーが機械です。

「何?」「機械が投資する?」「蒼生ってやつは何を言ってんだ?」と思った人もおられでしょうが、そうなんです。

くらちゃん名前なし

あおい大丈夫か?

「インデックスファンド」の「インデックス」とは、「指数」のことです。
「インデックスファンド」は、「指数にそって機械的に投資する」投資信託のことなんです。

指数というと、日本だと日経平均株価とかTOPIXとか聞いたことがあると思います。
海外の株式であれば、NYダウとかナスダックとか。

今、「FIRE」を夢見る若者たちがこぞって買っているのは、この指数に連動している「インデックスファンド」です。
人気の指数は、アメリカの大型株500銘柄を集めた指数「S&P500」や同じアメリカの大型株に中型・小型株も含めた指数「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」とかですね。

インデックスファンドの構造

人気の「S&P500指数」で見てみます。

このグラフは、「S&P500指数」の中でも、上位10銘柄で構成された投資信託「S&P10」です。

あおい名前なし

私が作った、架空の投資信託の割合です。(笑)


GAFAMと呼ばれる(グーグル・アマゾン・フェイスブック・アップル・マイクロソフトの頭文字をとったものでガーファムと読む。)IT大企業に加えて、時価総額の超高い企業ばかりです。

「S&P500指数」はアップル株6.12%、マイクロソフト株5.1%、アマゾン株4.52%、アルファベット株(google)3.99%…というふうに、アメリカの大型株式の上位500社の時価総額のパーセンテージです。

なので「S&P500指数に連動するインデックスファンド」というと、アップル株6.12%、マイクロソフト株5.1%、アマゾン株4.52%、アルファベット株(google)3.99%…と、500社の株を指数のパーセンテージどおりに含んでいる株式の詰め合わせのことなんですね。

こんなふうなお菓子の詰め合わせパックみたいなものです。

くら美くら美

遠足みたいで楽しそう。

私たちはそれを何口か、投資できる金額に合わせて買うわけです。
そのお菓子の詰め合わせの袋をいくつ買うか決めるだけでいいってことなんです。

ここで私たちが選ぶのは「指数」です。

もしS&P500指数を選ぶなら、実質的には「アメリカの上位500社の上場企業全体に投資している」ってことになります。
ザックリと言えば「アメリカ経済の勝ち組たちに投資している」っていうことですね。

もし日本のTOPIXを選ぶなら、実質的には「日本の上場株式全体に投資している」ってことになります。
TOPIXの場合は日本の中でもはばが広いので、「日本経済全体に投資している」っていうのが近いですね。

なんでインデックス(指数)に投資するの?

かりに1つの企業の株式だけ買うとすると、その企業の業績が悪いと株価は下がりますね。
つらいです。
そしてその企業がつぶれてしまったりすると、持っている株式はただの紙切れとなってしまいます。
ガクゼンとしますね。
「いろんな株買っとけばよかった~!」ってなります。

この時に、リスク分散っていう言葉が出てきます。
とりあえずいろんな株式を買っておけば、1社が倒れても損失が少なくてすみますから。

そこでまたまたファンドマネージャーが救世主として登場するわけです。
投資信託って、お金が信託銀行に預けられているので、ファンド会社がつぶれてもお金が無くなることはないんです。
安心ですね。

でもアクティブファンドに投資するって、ひとつ、イヤふたつ、問題があるんです。

1つ目の問題は、アクティブファンドは手数料が高いってことです。
ファンドマネージャーは優秀な人間ですから、その人件費が手数料として引かれます。
その点インデックスファンドは、機械的にパーセンテージで買うので、手数料が安いです。

2つ目の問題は、アクティブファンドがインデックスファンドにそれほど勝てていないってことなんです。
優秀なプロが選んでいるのですが、意外と機械に勝てていない事実があるんです。(詳しくはこちら▼)

アクティブファンドって、手数料は高いし、意外と勝てていないらしいし、何やってんのかわからないしってことで、インデックスファンドが人気なわけです。
かといって、いいアクティブファンドもあるので、毛嫌いしないでくださいね。
勉強していくとわかります。

ってことで、今日はインデックスファンドの構造について、あつく語ってみました。
インデックスファンドのことがだいたい解っていただけたと思います。
でも簡単なインデックスファンドに投資するとしても、自分で選ぶ以上、最低限の勉強は必要ってわけで…。
一緒に勉強していただけると嬉しいです。
ではではまたまた。